2020年が始まって、あっと言う間に1カ月が過ぎようとしています。気温もぐんと下がり、沖縄にはようやく短い冬がやって来ます。さて、そんな寒々とした沖縄から気温30度超えのインドネシアはバリ島へとひとっ飛びします。短い冬のその先にある常夏の沖縄の醍醐味を皆さまにより楽しんでもらえるように『お洒落なリゾートドレス』を作りにやって来ました。
早いもので、4回目のバリ島への旅。この歳までどうにかこうにかアパレル業界にしがみつき、大卒のまま飛び込んだこの世界は当時90年代のファッションを折檻した、俗に『裏原宿』と呼ばれる東京ドメスティックブランドを扱う人気店で運良くこのキャリアをスタートしました。そこからの15年は主にメンズウェアに携わり、その後はレディースウェアやショースタイリストやブランドブランディングなどクリエイティブにもたくさん触れる機会がありました。そして今は主にレディースとメンズウェアを創作し、お店をブランディングする側にいます。
この立ち位置でバリ島を訪れるのは4回目となり、これまで沢山の生地屋さんを巡っては素材の質感や発色などその生地が持つ様々な特性に触れました。シルクの持つ糸1本のキメ細やかな滑らかさや、最近ではファッションの世界でもスタンダードコンセプトになりつつあるエシカルなリサイクル素材などもレパートリーが増えています。そして、その特徴ある魅力的な生地を裁断してミリ単位の細かな針捌きで繋ぎ合わせ、想像の中に存在するイメージをドレスと言う触れられるカタチにしてくれるパタンナーさんと縫子さんの手仕事を間近で見て触れて体感する事も多々ありました。
バリ島でいつもお世話になっているのは日本人のマネージャーさんが管理するファクトリー。デザインを生地に正確に移して裁断するパタンナーと、生地によって細かに糸や針圧のテンションを替えて縫い合わせる縫子さんに的確な指示を出して我々のイメージを崩さないように伝えてくれるマネージャーさんの心配りがとても気持ち良いのです。こちらの意志をしっかりと引き出して細かく受け入れて下さるその姿勢が何とも日本人らしいと言うか職人の仕事ぶりとでも表現したくなる丁寧さに感銘を受けました。こちらも身が引き締まる想いで真摯に洋服とぶつかってお仕事をさせて頂けるパートナーに感謝しております。昨年の夏にこちらのファクトリーで生産して頂いたドレスたちは、沖縄の店頭で沢山の方々の目に触れ手に触れてとても好評なお声を掛けて頂きました。ありがとうございます。
《VOSTOK ヴォストーク》のオリジナルブランドとしてデビューした《HETEROCHROMIA OF IRIS ヘテロクロミア オブ アイリス》は皆さまに心温かく迎えて頂きました。《HETEROCHROMIA OF IRIS ヘテロクロミアオブアイリス》とは医学用語で虹彩異色症(オッドアイ)とも呼ばれ、左右の眼で虹彩の色が異なる、もしくは、一方の瞳の虹彩の一部が変色する形質のことを示します。すぐ隣のものと違うことや普通のものと違うことを魅力的な個性として捉えて欲しい。とてもシンプルなデザインだからこそ素材に拘ったり、前後や左右で異なるディテールを施したり、リラックスしながらもどこかラグジュアリーな雰囲気を醸し出せたりと、どこかが普通や普段と異なる事で新たな魅力を生むデザインをコンセプトにしたブランドです。また、オッドアイは白猫に多く発症し、古くからこの猫を見ると幸運が訪れるとも言われてます。この《HETERO ヘテロ》が迎える2度目の夏はより充実したラインナップを皆さまにお届け出来るように、新たな素材や新たな色味を探してカラーも素材もバリエーション豊かなサマーコレクションをご用意しました。
沖縄でこの《HETERO ヘテロ》のドレスを見つけた皆さまに幸運が訪れる事を願いながら、あと2カ月後が楽しみで楽しみでとても待ち遠しいのです。
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